newsletter vol.22・音楽と国民性

メルマガ動画は当分ショパンが多かったので、
今週はラヴェルの曲。
去年のオペラシティーリサイタルで演奏をした時の録音です。

この曲には表題がついていますが、ご存知でしょうか?

これを聞くとどんな光景を思い浮かべますか?

クラシック音楽は大雑把に、ドイツ系、
ロシア系、フランス系に分けられます。
それぞれに特徴があり、国民性が大きく影響しています。

フランス人は大声ではしゃぐというよりは
上品は口調で耳にささやく印象を持ちませんか?
それがまさしく音楽にも表れています。

フランス系音楽を代表する作曲家の一人であるモーリス・ラヴェル。
彼の音楽はとっても繊細で
透明感のある線の細い音楽です。

几帳面でデリケートでありながらょっと皮肉っぽい。

私はフランス語をマスターしていませんが
ラヴェルの曲を解釈するときはフランス語の
発音、ヴェルサイユ宮殿、フランスパンにワインと
チーズ、香水などを思い浮かべながら、曲の解釈に臨みます。

面白いですよ。

でたらめなことでもいいわけですから。

そのイメージ作りの手助けになるのが、作曲家の性質や
育った環境、国民の特徴を知ること。

この研究によって、自分の解釈の幅が広がってくるはずです。

韓国に行って、改めて「国民性」というのを感じました。

本日はフランスへの旅です。

ぜひ、この曲も聞き比べしてみてください。

Ravel “Ondine”

いつも愛読ありがとうございます。

shun-piano

 

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newsletter vol.21 協奏曲・ショパン第2番 ヘ短調

3日前から韓国に滞在しています。
本日ソウルで学生オーケストラとショパンの
協奏曲第2番を共演します。
辛いもの、エネルギーが湧いてきそうな料理も
腹いっぱい食べました。
2000人の大ホール。

本番が楽しみです。
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協奏曲を準備するのはソロレパートリーや室内楽とは
また違った練習が必要です。

ピアノ協奏曲は50人以上が奏でるオーケストラの音より
際立っていなければいけないので、
もちろん全体的なボリュームも通常より必要ですし、
オーケストラを引っ張っていくような熱意も必要。

およそ30分程度でも90分のソロコンサートと
同じくらい消耗します。

バッハからプロコフィエフまで、数多くの作曲家が
ピアノ協奏曲を作曲していますが、ショパンの協奏曲の魅力を
分析してみました。

ショパンほどピアノに特化した作曲はいませんでした
と以前書きました。
その事実は協奏曲にもよく現れています。

ショパンの場合オーケストラパートは
ほとんど活躍しません。
ソリストが休憩している間のTuttiこそ大きな音で
演奏しますが、ピアノが入るとppで長く伸ばしている
音型がほとんど。

メロディーっぽく演奏する場所はほとんどありません。
これほど、オーケストラパートを「適当」に書いたのは
ショパンだから許されることでしょう。

「適当」とはちょっと言い過ぎかもしれませんが、
あまり重きを置いていなかったことは譜面から想像できます。
ソリストとの絡み合いが少なく、ピアノがオーケストラと
ともに、いわば室内楽的に演奏することは1箇所くらいです。

ですから捉え方の問題ですが、コンチェルトとしての完成度は
若干、ベートーヴェンやブラームス、
ラフマニノフの曲に劣ると想います。
しかし、ソロパートの華やかさ、ピアニストの
腕の見せ所は特に多く、ピアノ曲に
オーケストラ伴奏がついた曲と位置付けてもいいでしょう。

もう一つ大きな特徴はテンポルバート。
一人で弾いている分には、独自のセンスで行えばいいですが、
オーケストラと合わせるとなると、これはかなり大変。
誰よりも指揮者が大変です。

私はなるべく左手をしっかり弾いて、予測できる
ルバートを心がけて準備しましたが、
やはり1、2回のリハーサルでは難しいですね。

本番では指揮者になるべくついてきてください。。。
とお願いするしかないです。

では、そろそろ会場入りします。

いつも応援ありがとうございます。