メルマガ動画は当分ショパンが多かったので、
今週はラヴェルの曲。
去年のオペラシティーリサイタルで演奏をした時の録音です。
この曲には表題がついていますが、ご存知でしょうか?
これを聞くとどんな光景を思い浮かべますか?
クラシック音楽は大雑把に、ドイツ系、
ロシア系、フランス系に分けられます。
それぞれに特徴があり、国民性が大きく影響しています。
フランス人は大声ではしゃぐというよりは
上品は口調で耳にささやく印象を持ちませんか?
それがまさしく音楽にも表れています。
フランス系音楽を代表する作曲家の一人であるモーリス・ラヴェル。
彼の音楽はとっても繊細で
透明感のある線の細い音楽です。
几帳面でデリケートでありながらょっと皮肉っぽい。
私はフランス語をマスターしていませんが
ラヴェルの曲を解釈するときはフランス語の
発音、ヴェルサイユ宮殿、フランスパンにワインと
チーズ、香水などを思い浮かべながら、曲の解釈に臨みます。
面白いですよ。
でたらめなことでもいいわけですから。
そのイメージ作りの手助けになるのが、作曲家の性質や
育った環境、国民の特徴を知ること。
この研究によって、自分の解釈の幅が広がってくるはずです。
韓国に行って、改めて「国民性」というのを感じました。
本日はフランスへの旅です。
ぜひ、この曲も聞き比べしてみてください。
Ravel “Ondine”
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shun-piano