newsletter vol 5 #Liszt Rapsodie espagnole

リスト『スペイン狂詩曲』。

僕が20代最も深く
付き合ってきた曲の一つ。

技巧的にとても華やかな曲で
演奏会の最後などを飾るのに

ふさわしい曲です。

ハンガリーとドイツで
青春を過ごしたリストが、
演奏旅行の際にスペインを訪れ、
異文化に触発されてできた曲です。

今回は曲の解説ではなく、
生演奏の魅力、怖さについて
語ってみたいと思います。

参照しやすい題材として、

2013年と2014年の
同じ曲の演奏を比べてみました。
後半から最後にかけてを

抜粋しています。

(最も技巧的に難しい部分)

どちらがより優れた演奏なのか
正直評価しきれませんが、
どちらも自分では合格点の演奏です。

ただ違いは感じます。
次回弾く時も、またその次も
違った演奏になるはず。舞台、楽器のコンディション、
自分の体調、潜在意識、
全てが演奏に現れます。
これこそ、芸術の魅力でしょう。ところが、現代のコンクールでは
審査員の平均点で順位が決まるので、
万人に受け入れられる演奏、
あまり当たり外れのない
コンスタントに結果が出せる演奏が
好まれるようにというか
要求されるようになりました。

演奏者は、高得点のための

演奏を目指すので、
安全運転な演奏になりがちです。
理性が勝った演奏は
人間味をなくして

しまうと感じます。

感情と理性をうまく

行き来できることが、
表現芸術に求められる
要素だと思います。
一昔前の演奏家の方が
良い時と悪い時の演奏の差が
激しかったようです。おそらく電子機器、通信技術が
そこまで発達していなかったため、
平均化されることなく、
人間がもっと個性的で

自由であった時代。

今よりも情緒的な部分が、
演奏にも自然に反映されて
いたのではないでしょうか。

優れたピアニストたちの

レコーディングを聞くと
晩年の演奏の方がより魅力が
あることが多いです。
年を重ねるごとに人生経験も
豊富になり、より語るものが
多くなるからでしょう。

思うがままに自分の人生観、
世界観を音を通じて表現する。

僕が目指す究極の芸術は
ここかもしれません。
デジタル時代でも、
変わらないアナログな部分。
人を通じて、人に伝わるものを
大事にしていきたいです。

さて、

2013年の演奏と2014年の演奏。
どんな違いをあなたは
感じるでしょうか?
では、お聴きください♪
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