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受講曲目:
* モーツァルト :デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573
*モーツァルト ソナタ第5番 ト長調
*ショパン/舟歌 op.60、リスト/巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」より「ゴンドラを漕ぐ女」
*ベートーヴェン ピアノソナタ第26番「告別」全楽章
*エル・アルバイシン(アルベニス)サクロモンテ(トゥリーナ)
*ドビュッシー 前奏曲第2巻より カノープ、ヴィーノの門、ヒースの茂る荒地、風変わりなラヴィーヌ将軍
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* モーツァルト :デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲
ペダルは事前に頭で決めたところだけにいれるようにしましょう。使い方を吟味してください。[f] [p ]のディナミックコントラストがまだ少ない。打鍵やアーティキュレーション、アゴーギックもまぜた変化を探しましょう。単純に音量の大きい、小さいだけでなく。音楽で一番重要なのが、変化(動き)です。そのガイドラインとして楽譜には様々な指示が書かれていますが、それを実践するにあたっては楽譜への共感を持つ+自分の味付けを見つけましょう。
*モーツァルト ソナタ第5番 ト長調
左手のアルベルティバス系統が少し不揃いなので、個別練習必要です。上記のダイナミックのコントラストは同じく注意が必要。レッスン中に少し誤った発言をしました。cresc, decrescを控えめにするとは、ロマンチックになりすぎない程度、音楽の流れに沿って、つける必要はあります。ただ感情的にというよりは理論的な強弱が望ましいです。つまり和声がこれだからとか、解決和音がこうだからとかの理由でダイナミックを考えること。
*ショパン/舟歌 op.60、リスト/巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」より「ゴンドラを漕ぐ女」
舟歌の最後のクライマックスが少し弱いかな。ショパンがあれだけ両手重音で書いているのに、ハーモニーのrichnessが少なく聞こえちゃう。体積がない、ともいえるかな。もう少しあっても。もちろん右の小指が先導するけど、左手の小指、右手の中の音など、もう少しリッチなハーモニーが欲しいです。豪快な低音にならないように気を付ければ大丈夫と思います。
*ベートーヴェン ピアノソナタ第26番「告別」全楽章
ベートーヴェンに置いて最も大事なのが「脈」です。要は心臓。つまり音楽リズム。もちろんこれは機械的に正しいとか一定であれば良いわけではなく、まるで生身の人間の感情のように時には早く、時には落ち着いて「脈」を正確に打つ。この「脈」の正確さ、強さがベートーヴェンの音楽のエネルギーです。休符にも強いリズムがあり。
楽譜前に指揮をしてみてください。頭で音を鳴らしながら。(オーケストラ楽器も想像して)
*エル・アルバイシン(アルベニス)サクロモンテ(トゥリーナ)
アルベニスの楽譜はベートーヴェンとは真逆。テキストは吟味されていない。演奏=パフォーマンスをベースに作曲されたと考えてもよい。つまり、楽譜を「自己解釈」して弾きやすいように弾いても大丈夫。もう少しアバウトで気ままな音楽表現を意識しつつ、情熱的に伝えられるとよい。正確さよりはspirit を大事に。
*ドビュッシー 前奏曲第2巻より カノープ、ヴィーノの門、ヒースの茂る荒地、風変わりなラヴィーヌ将軍
ヴェールを被ったような「pp]を探ってほしい。ピアノの音が鍵盤からでなく、後ろや壁、天井から聞こえてくるようなイメージで練習するとよい。「普通」ではないハーモニーをもっと意識して、不協和音だったり.色を混ぜて作るように
音も混ぜた響きを作るようなイメージ。 ペダルも自己研究でいろいろ試してみてほしい。
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お話したAcademy of St Martin in the fields . 探せばいろいろとあると思いますが、マリナー氏とのコンビは最強です。メロディーでない部分の16音符の刻みのイキイキさとかはすごいと思った。