10月26日(土)に第9回 匠(Touch to the classic music)を開催しました。
テーマは「オーストリア」
1955年10月26日、共和国から独立。この日をナショナルデイとしてお祝いしている日である事にちなんでオーストリアで活躍した作曲家にスポットを当ててお送りしました。
オーストリアは600年もの間ハプスブルク家が治め、その中にクラシック音楽の350年の歴史のほとんどが含まれています。
音楽好きであった皇帝ばかりでしたので、多くの作曲家が活躍する機会に恵まれていました。また国民が楽しめる劇場を作ったことも音楽が溢れる街になった理由の一つです。
モーツァルトやベートベンの先生であったハイドンはエステルハージ家で30年以上仕え、多忙の中1000曲以上の曲を残しました。当時、ピアノはまだメジャーになりきれていない時代。チェンバロでも華やかに聞こえるように装飾音符が多いのは彼のピアノソナタは特徴の一つと言えます。
エステルハージ家で音楽の先生をしていた以外は特に定職につかなかった自由人シューベルトは、友人達に愛され、シューベルティアーゼという夜会を楽しんだそうです。歌曲を始め、友達と演奏できる連弾曲、小品が多く残っているの理由の一つであると考えられています。
ユダヤ人であったため、ナチスから逃れるためにアメリカに亡命をしたシェーンベルク。音楽以外に絵画の才能もあり、80枚の絵を残しました。音楽面では調性にとらわれずに12個全ての音を平等に使う12音技法という新しい作曲法で歴史に名を残しました。
ウィーンフィルでお馴染みのヨハンシュトラウス2世は、父が残したウィンナーワルツを始め、オペレッタで人気を集めました。
オーストリア人という共通点のある5人でしたが、200年近くの時代の差を感じる音楽の違いも楽しんで頂きました。
演奏曲目
~モーツァルト~
*アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525 第1楽章(モーツァルト)*ピアノソナタ Hob.XVI:46 変イ長調 第1楽章( ハイドン)
*3つのピアノ曲 D.946 より 第1番(シューベルト)
*組曲 Op.25より(シェーンベルク)
1.前奏曲 2.ガヴォット 3.ミュゼット
*《ウィーンの夜会》「こうもり」の主題によるパラフレーOp.56
(ヨハン・シュトラウス=グリュンフェルト)