演奏会+収録の中間地点として
新たな試みとして始めた「公開リハーサル」。
先週6月5日に第1回を無事終了しました。
自分を新たな環境に置くことで、
たくさんの発見がありました。
今後に生かしていきたいと思います!
そして、聴きに来てくださったお客様からは、
「映画のメイキングのような、
ドラマチックな演奏会。
とっても感動しました!」
「思い立って非日常な感覚を味わいたく
お伺いしました。演奏は驚きもあり、
とても楽しませて頂きました」
「いろんな作曲家の演奏を聴けて、
それぞれ全然違う個性とか特徴がはっきりとわかって、
それもまたおもしろかったです」
など、感想が届きました。
応援ありがとうございました!
早速、初公開リハーサルの動画を創りました。
視点移動を可能にさせるために
カメラを複数台使って、
見た目に面白いものを作りたいと考えましたが、
staticなピアノ演奏では、なかなか難しいですね。
今後の動画についてのアドバイスなど、大歓迎です!
ちょっと2階からの映像がぼけてしまいました。
音はいいので、雰囲気が伝わればと思います。
今週お届けする曲は、
公開リハーサル収録の中の
まずは超有名どころから。
「ショパンの幻想即興曲です」。
2、3度弾き直していますが
このテイクを選ぶ際に考慮したのは
全体の流れです。部分的にはすごく気に入ったとしても、
曲を1つとして捉えきれていないものはよくなく
総合的にこの演奏をえらびました。
ピアノ曲と言ったらショパン!!
なぜそのように思われるのでしょう?
ショパンの合計200にも及ぶ曲数は
チェロソナタ,ピアノトリオ1曲、
歌とピアノのための数曲を除いて
全てピアノ独奏用。
これほどピアノに特化した作曲家はいません。
「ピアノに向き合っている自分が本当の自分」
とショパン自身も述べているように、
彼にとってはピアノが最もナチュラルな
表現方法であったのです。
ピアノの音色が自分の言葉、魂の表れでした。
演奏家にとって、
ショパンのピアノ曲には
美しく、華麗に演奏できるための
how toが多く含まれています。
打楽器であるピアノから、
いかにして美しく歌うようなフレーズを作るか、
反復されるメロディーにどのように変化をつけるか、
効果的にペダルを利用する技術など学べます。
幻想即興曲に関しては、
特にペダルとフレージング、
右と左の対立するリズムを
バランス良く崩すことが重要です。
曲を多く知れば知るほど、
作曲家への理解も深まると同時に
ピアノの技術も上がります。
例えば私にとってショパンの練習曲は欠かせない存在。
音楽的に技術を克服するべきことを
リマインドしてくれます。
最近一番好きなショパンの作品は
マズルカかもしれません。
今度7月8日に演奏するので
深く勉強しているからかもしれませんが
マズルカの思いがけない音楽展開(言葉にするのは難しいです)
が面白く、好きです。
来月の公演、ぜひご来場ください。
ピアノソロのみでなく、バレエとともに演奏する
ショパンの曲もまた1味ちがって聴こえることでしょう。
詳細はこちら;
https://shuntominaga.org/pianoballet/
P.S.
クイズ: ショパンが生きている間に
出版された曲は65。
この幻想即興曲は作品66。
つまり死後楽譜として出版されました。
なぜ作曲した直後に
出版されなかったでしょうか?
A) 出版するお金がなかった
B) ショパン自身が曲を気に入っていなかった
C) 出版社が拒否した
D) 改訂を要求された
答えは来週のメルマガにて…
それでは演奏をお楽しみください。
いつも応援ありがとうございます。