レッスンメモ(指導注意、まとめ)

//レッスンメモ(指導注意、まとめ)

レッスンメモ(指導注意、まとめ)

バッハ

・バッハの曲はdynamicよりagogikを優先して、フレージングを作っていきましょう。チェンバロやハープシコードは今の楽器のような表現が不可能でした。リズムがモノトーンにならないよう基本auftaktでフレージングを構築するのも一つのコツです。調性が持ってるキャラクター(h-moll, fis-moll, D-dur)など常に意識して音楽表現をしてみてください。

バッハの鍵盤楽曲を演奏する際、カンタータ、ミサなどを聞いて勉強して見てください。

横の流れも重要ですが、縦のライン(声部)を意識することにもつながります。

バロック時代の楽器では、cresc, decrescなどの表現法は不可能で、dynamicはagogikで補えます。このことは表現上とても大切なことなのでバッハの演奏はアゴーギッグをよく考えて見ましょう。

アゴーギックに敏感になることはショパンのマズルカ、ブラームス、シューマンの作品、室内楽などに多いに役立ちます。

・バッハの曲は、特に左のベースラインの動きが音楽的に支え、リズムの柱になっていることを忘れないでほしい。他のどの作曲家よりも、和声の軸となるベース音が重要である。

・バッハのdynamicsは感情でなく、重要性で決めましょう。例えばたくさんのテーマが交互に現れたり、全声部が響いている際は大きなボリューム、逆に声部がかけていたり主題が含まれていない場合などはボリュームを落として。

・バッハの演奏には大きさが必要です。ヨーロッパ中世の大聖堂のようなスケールの大きさ、壮大さをイメージしてみましょう。練習時から1つ1つの音に魂、命を込めて「神」「天」に届くような気持ちで演奏するのもよいかもしれません。

バッハの装飾音に関して:なぜ古典派、バロック時代の音楽は装飾音が多いのでしょうか?当時のチェンバロ、ハープシコードは音が長く伸びませんでした。オルガンのようにkey をプレスしてる限り音が同じ音量で響く続けることは他の鍵盤楽器にはないです。(現代のピアノでもペダルがあるとはいえ、音の減衰は仕方がない)。そこで長く伸ばすべき音を装飾音によって長く「聴かせる」が一つの役目です。もう一つが、即興演奏に近く、「余計」な音を加えることでメロディーラインがモノトーン(単調)にならないようにすること。バッハ及び、古典派の装飾音を上手に奏でるにはこの2つを念頭においておくと良いと追います。

バッハのポリフォニーの練習の仕方:あるfragmentを極端にダイナミックの差をつけて練習する。

例えば、今はバスライン、次はアルト、ソプラノ。。。強調している声部は当然聞こえてきますが、
弱音で弾いている声部もしっかり耳でコントロールできているか。。ここがポイントです。

・ポリフォニーの勉強の一つには弾いていない声部を歌いながら練習するのはとても効果的。あとは、極端にダイナミックの変化をつけてある特定の声部だけ際立たせて練習するのも大事。ポリフォニック演奏の難しさは同時に2つ以上の「メロディーライン」を聴かなければいけないことで、耳をそして聴く力をつけるためのもっとも有効な練習の一つである。

ポリフォニーの勉強の一つには弾いていない声部を歌いながら練習するのはとても効果的。あとは、極端にダイナミックの変化をつけてある特定の声部だけ際立たせて練習するのも大事。ポリフォニック演奏の難しさは同時に2つ以上の「メロディーライン」を聴かなければいけないことで、耳をそして聴く力をつけるためのもっとも有効な練習の一つである。

・バッハの難しさを分析すると、①音数が少ない分、音符1つ1つをより丁寧に演奏しなければ、粗雑な演奏に聴こえてしまうこと。②ピアノの技術で最も難しいと思われるポリフォニック奏法(多声部)が不可欠であること。③暗譜が非常に難しいこと。④ペダルに頼れないこと。(ぺダルでごまかせない)という4点にまとめられます。
これらの理由から、作曲されて300年以上が経つ今でも基本中の基本と言われている理由です。

・バッハを練習することで鍛えられるもの;レガート奏法、ポリフォニー奏法、指1本1本の強化と独立、手首の柔軟性。これはまさしくショパンの演奏に必要不可欠な技術。
 ショパンの練習曲では何が鍛えられる?上記に加え、華やかさ、軽やかさ、速く演奏する技術が身につく。だから、聴いただけではショパンの方が難しく聞こえるが、バッハも限りなく奥が深い。全ての曲がポリフォニーとレガートの勉強に役立ち私自身ピアニストとして、技術の面ではこの2点に最も価値、重きを置いている。バッハ以上に完成度の高いポリフォニックな曲は作曲されていない。だから練習不可欠である。そしてショパンもそう感じていたようでお弟子さんたちにも平均律曲集の勉強を怠らないよう伝えていた。

フーガを演奏する難しさははっきりとしたメロディーラインがなく、主題があらゆる声部にあちこち現れてくるのをうまく弾き分けること。全ての音を集中して聴きながら演奏しなければいけない。これがショパン含めロマン派の音楽を弾くときに、感情に任せただけの演奏にならない土台作りだと私は思う。だから時々苦痛に感じても今でもバッハの勉強は欠かせない。伝えたいことはバッハとショパンでは共通点がたくさんあるということ。100年以上の時代の差はあるが、バッハの勉強がショパンの演奏をより豊かにしてくれることは揺るぎのない真実である。

・このポリフォニックな耳で演奏できることが、音楽家としての格の高さを表すと私は感じます。Polyphonic ear とは、音を聞き分ける能力のこと。意識的に全部の音を聴くことです。一見簡単そうですが、多くの場合、演奏しながらだと、聴きやすい、耳に入って来やすい音だけに注意がいきがちです。でも完璧な演奏とは、演奏したすべての音が耳を伝わって脳に届いた時。この究極、理想に向かって僕は日々努力し続けます。バッハはその近道だと、考えています。

シューベルト

・シューベルトの曲の特徴といえば、繰り返される同じメロディーライン。
どう変化をつけようと悩むし、難しいが、音は同じでも歌詞が違う!と考えると良いと思う。
歌詞、言葉の意味によって強調したい音、フレージングの取り方にも変化が生まれるであろう。
言うまでもないが、実際に歌詞がついているわけではないから、かなり想像力がいる作業ではあるけど、
トライしてみる価値あり。

・シューベルトといえば美しいメロディー,3度、6度など調和がとれた和声を軸に、つい口ずさみたくなる親しみやすい旋律が特徴的です。まるで内に秘めた感情を小声で語りかけるようデリケートで優しく表現する必要があります。人間の声を真似するような伸びがある音色が必要とするシューベルトでは、鍵盤を撫でるようソフトなゆっくりとした打鍵を多用します。音楽のリズムにも特徴がありブルドーザーで突き進むような堅いリズム感と、馬車で旅をするシューベルトの音楽。

ベートーベン

・ベートーヴェンの楽譜はまず管弦楽的に捉える。一人の人間(楽器が)一つの音を奏でてるよう、1音1音丁寧に弾くようにしましょう。とても考え深い楽章なので、もっと一つ一つの音に意味をもたらせるよう、練習で想像力を働かせて見ましょう。(ワルトシュタイン2楽章)

・ベートヴェンのフォルテやレガートはリストやドビュッシーとは全く違います。作曲家に合う音色。レベルの高い話ですが、考えながら練習して欲しいと思います

 

ショパン

・ショパンには欠かせない要素:レガートとルバート。

・ショパンは特にレガート奏法を重要視していたのはご存知かと思います。
もちろんペダルに頼ってのレガートも有りですが、真のレガートとは、ペダルなしでも繋がって聞こえる技術です。
部分的にペダルなしで普段練習して見ることを強くお勧めします。
楽譜に記載してあるスラー、強弱、アーティキュレーションなど丁寧に読み込むことは
レッスンでよく言っていますが、よりわかりやすく理解するため、書いてあることの逆、
あるいは記載がなかったらどうなのか、ということを練習の際、考えて見ることをお勧めします。
メロディーを歌う際、小節線は全く意識しないでください。
小節線は横の流れを妨げるものですので、楽譜を読みやすくするためのものである、、くらいに考えてください。

・ショパンの練習曲はバッハの平均律が旧約聖書だとしたら新約聖書とも言われます。
これで何が言いたいか:末長くお付き合いする。少しずつ進むことが大事です。
ピアノの技術の全てがショパンのエチュードには組み込まれています。
曲の美しさ、かっこよさについ「練習曲」という要素があることを忘れてしまいますが、
技術向上を意識して、丁寧に練習して行きましょう。

・ショパンのオクターブはリストのオクターブとは若干ことなります。
常にレガートを意識してください。ユニゾンのように。

・ショパンが生涯バッハの平均律を練習してたというのは有名な話ですが、彼の作品(特に晩年)の曲をマスターするには高度なポリフォニー技術が欠かせません。その技術はバッハでマスターするべきです。

・ショパンのエチュードは各エチュード違った技術的課題があるが、共通して言えることは「柔軟な手首にしなやかな指」が常に求められる。練習する際、flexibleを忘れないでほしい。そして、速くレガートに聴かせるにはまず音の粒を揃える練習を「耳を使って」たくさん練習してください。

・演奏家にとって、ショパンのピアノ曲には美しく、華麗に演奏できるためのhow toが多く含まれています。打楽器であるピアノから、いかにして美しく歌うようなフレーズを作るか、反復されるメロディーにどのように変化をつけるか、効果的にペダルを利用する技術など学べます。幻想即興曲に関しては、特にペダルとフレージング、右と左の対立するリズムをバランス良く崩すことが重要です。

ショパンのエチュードは各エチュード違った技術的課題があるが、共通して言えることは「柔軟な手首にしなやかな指」が常に求められる。練習する際、flexibleを忘れないでほしい。そして、速くレガートに聴かせるにはまず音の粒を揃える練習を「耳を使って」たくさん練習してください。

ブラームス

ブラームスはpost romanticで古典派ではないので、例え音楽の構成など古典に忠実であるが、
表現はロマンチックでルバートなどの緩急をつけて演奏して欲しいですね。

 

ドビュッシー

・同じ小節でRe b  Do # が使われている意味を考えたことありますか?

ロマン派以降、ショパン、ドビュッシーなどの作品にもよく現れてきます。調性、tonalityの変化は色彩の変化です。転調までいかなくても、一時的に現れるAs-durやC-durのハーモニー、和音。小さな変化にも敏感に反応し、

調性によって音色を変えるよう心がけてほしいです。  音が多くなればなるほど、旋律(聴衆の耳に残るメロディー)を際立たせて演奏しましょう。ラフマニノフ、ドビュッシーなど特に注意が必要です。特にドビュッシーでは、旋律ではない細かい音符がうるさくならないよう細心の注意が必要です。 

 

ラヴェル

・ラヴェルの最大の魅力は和声かもしれません。ジャズに近いような不協和音が多用されたかっこいいハーモニー。それを堪能できるよう、ゆっくりと練習し、和音にとどまり、ミックスハーモニを味わいましょう。(ソナチネ)

スカルラッティ

・スカルラッティはチェンバロのために600以上のソナタを作曲した、チェンバロの名手です。
チェンバロの軽い弾くようなタッチを現代グランドピアノで奏でるには、重量奏法は使用せず、
指や手首だけの瞬発力を利用して、音色をつくるのがよいでしょう。

 

プーランク

・プーランクのノヴェレッテは非常にユーモアのある曲で受講してくださった方は「もっと滑稽に弾きたい」と、、、Poulenc, Prokofiev, Stravinsky,Satieなど風刺の効いた演奏を必要とする作曲家です。助言としては大げさに、びっくりさせるように演奏すること。それにはまず自分自身もびっくり驚いて演奏をしないとそうは聞こえません。また楽譜に記載してある

強弱記号、アクセントなどを大げさに、大胆に、ある意味大雑把に表現すると、滑稽に聞こえるようになると思います。

 

スクリャービン

・長い期間練習してるだけあって、きちんと弾けてはいましたが、興奮、スリルが足りなかったので、いまはめちゃくちゃになってもいいからとにかく弾き飛ばすよう注意しました。派手で演奏効果の高い華やかな曲を仕上げるには、きちんと音を一つ一つおさえる練習と、雰囲気ですっ飛ばす練習を繰り返しながら、完成度を高めていくと効果的ですよ!(ソナタ第4番)

・ラフマニノフやスクリャービンを演奏する際に考えて欲しいのが、感情のコントロールです。
技巧的で派手な曲は音数も多く、全ての音を一生懸命弾くことに気が向きがちで、そう演奏すると、
「うるさく」聴こえてしまいます。メロディーとバスライン(ハーモニー)をガイドに、大きなフレーズ、流れを大事にして演奏してほしいです。そして、クライマックスを1点に絞り、そこに向け力と音量はセーブしながら、感情は抑制しないで
弾くことでパワーに満ちた演奏になります。これが一番難しいですけど、、、

 

ラフマニノフ

・*手首で、フレージングを描いてください。
特にロシア作品では手首、腕の使い方が重要になります=重音や大きい音を必要とする曲が多いため

 

プロコフィエフ

・プロコフィエフの音楽はサルカスティック(皮肉っぽく)で大袈裟な表現を必要とする音楽です。SARCASMUS(風刺)という題の曲を作ったのは偶然ではありません。不協和音も多く、まるで世界には美しいものだけが存在するわけでは無いというばかりに、刺激的な和声を多用します。一般的に「変な音楽だね~」と言われる理由はここにあります。しかし不協和音の扱いがとてもロジカルなので、理解して演奏するとその魅力にはまります。私はプロコフィエフの音楽を奏でていると、なんだかアイディアが触発される気がします。この和声に、この旋律!この音形とリズム。とにかく音楽が斬新ですね。楽器の扱い方も全く違います。プロコフィエフのピアノ曲は、鋭い、短い音(早い打鍵)を必要とします。

ジャズ

ジャズっぽいのはどういう時か? upbeatにアクセントがくること。例えば4/3のリズムを16音符12個と捉え、downbeatい当たる1,5,9番目以外の16音符にアクセントをもってくる。 こんな感じだと思います。

 

伴奏・アンサンブル

歌詞を見ながら、息継ぎの場所、発音にかかる時間、取りやすい音程であるかどうか。歌のパートをとことん理解する必要がありますね。歌い手をその気分にさせてあげる。。これが素晴らしい伴奏の秘訣かもしません。(シューマン「献呈」声楽伴奏)

・アンサンブルピアニストの右手は、音楽の内声部に値することを考慮して演奏してください。

ソロの感覚で弾くと、右手がうるさくなりがちです。

・アンサンブル演奏ではリズムが非常に重要になります。

お互いが同じリズム感で演奏しないと、たとえ一緒にきちんとあった演奏でもなんとなく違和感が
生じます。お互いのリズムをつかみ取れるくらい、相手のリズムに乗っかりながら演奏を試みて
みましょう。よく聞く。相手の音楽を汲み取る。それがアンサンブルの楽しさにつながることだと
思います。

・常にこのことを意識して練習して欲しいです。今回はリート(歌曲)の受講がありました。

まず、歌っている詩の内容を歌手、ピアニストともよく理解しておく必要があります。その中で強調したい言葉、フレーズなどとメロディー、和声などを研究して見ましょう。リートはほとんど3〜4ページの短い曲ですが深い世界観が表現されています。一つ一つルーペで見るように音の意味を探って見ましょう。

・アンサンブルでは伴奏者はソリストパートを、ソリストは伴奏パートの楽譜を見ながら演奏することが重要です。
そして、アンサンブルは対話ですので、あらかじめ質問と答えがあるような演奏にならないように楽しみながら合わせも進めていきましょう。

・アンサンブル全般そうですが、特に歌の伴奏などでは、cresc.decrescなどの感情表現を手伝うよう心がけてください。

ピアニストの立場から言うと、一緒に音楽作りを手伝ってあげてる。。。という意識が良いのかもしれません。

曲が熟成するということは伝え方が上手になるということ=それは音楽的には一つ一つの音のイントネーションがよくなること。言語に例えると発音です。もちろん単語、文法がめちゃくちゃではいけませんが、極めは発音の綺麗さ。 

それが音楽ではイントネーションです。

理想のイントネーションに意識が向くようになったら、超上級編だと思ってください。

ものすごく辛いけど、そこに到達できるよう頑張って欲しいです!step by stepどんな技術的に簡単な曲でも。

それこそアーティスト!!かな?

・本日はアンサンブルあり、練習初めに気をつける点を指導してほしいなど、ちょっと普段のフォーラムよりは、多方面から指導をしました。アンサンブルは人間性も高めるとよく言われますが、本当にその通りです。

自分の意見を相手のとどう擦り合わせるか。まさに社会勉強だと思います。

ピアノ弾きの皆様、仲良しのお友達で楽器を演奏される方がいましたら、是非とも積極的に室内楽曲に取り組んで見てくださいね。

・アンサンブル受講で今回は初めて協奏曲でした。

この場合、ピアニストの役目はデュオとかトリオ(室内楽)とは若干異なります。

バッハ、モーツァルト、ハイドン、多少ベートヴェンくらいまではソリスト、伴奏には分けにくいかもしれませんが、ロマン派以降では完全にソリストが際立つように曲が書かれています。したがって、ピアノ伴奏の場合は一緒に音楽を作るとゆうよりは「しっかりと支える」ことが大事かと思われます。

・アンサンブル受講:相手に合わせるのではなく寄り添う気持ちが大事。

そして、どっちが主旋律なのかを明確に理解し、主張するところ、

ひっこむところなどの変化をつけるよう、音楽作りをして生きましょう。

*アンサンブル演奏の基本はきちんとしたテンポを保ちながら、打ち合わせをした箇所のみ、テンポルバートなどを行う、、が、相手方が休符だったり、長い音を伸ばしてるだけのような場合は、「伯感」というしばりから多少はみ出た方が良い。

・アンサンブル:旋律を受け渡す。受け継ぐ。絶対に忘れないでください。各演奏者が自分のパートを弾くだけでなく、

相手のパートも自ら演奏しているような気分になることも大切かもしれません。

・アンサンブルは合わせではありません。複数人の演奏者が同時に演奏し、

その調和が素晴らしい室内楽を生み出します。ジャズのセッションと似ているかもしれません。

ただクラシックは楽譜ありきなので、より緻密で正確な演奏を必要とします。

相手に合わせるのでなく、自己の音楽性をパートナーとぶつけるように音楽作りをしてみてください。

で、ここ超重要:「絶対に相手のパート、旋律を練習したり、研究してください!」

・どうして室内楽はソロの勉強にとっても役立つのでしょう?

よくレッスンなどで

音楽には縦のライン(ハーモニー)と横のライン(メロディー)があることの話をします。ピアノでは両方が大事ですが、ピアノ以外の楽器はほとんどメロディー楽器。単旋律楽器です。縦のラインはピアノと合わせた時のみに重要になってきます。

メロディーラインの作り方が重視の楽器と合わせることで、ピアニストは呼吸、フレージングを普段とは違う観点から考えさせられます。横並びの音をどう組み立てていくか、強弱、緩急をつけるか。この要素がピアノソロ曲を勉強する際に、とても役に立ちます。

 ・楽譜の小節線、フレージングについて考えて見てほしいです(ピアノ譜):4/2: 4/3: 8/6 :16/16。。。 いろいろ拍子がありますよね。拍子にはルールがあり、1拍目がもっとも強く・強拍に続く弱拍(downbeat,upbeat) …演奏が棒読みにならないためのクラシックの一つの決まりですよね。ちなみにupbeatに必ずアクセントを持ってくるのがジャズ。ただ、拍子のルールはルネッサンス、バロックの時代ではとても音楽的に重要な役割をもっていたが、ロマン派以降の音楽では失ってきます。調性や拍子に縛られることなく、作曲法が変化したからです。この小節線を無視して演奏できる力が室内楽では重要になってきます。メロディーに合わせてピアノはリズムを刻んであげないといけなく、それが必ずしも拍通りではないからです。

アンサンブル=自分一人の演奏でない場合、必ず相手のパートを理解しておく必要があります。そして、ピアニストは全パートが記載された楽譜を見ながら演奏しますが、決して自分のパートをみるのでなく、相手の旋律を目で追いながら演奏すること。今回のアンサンブル特化発表会も私なりに、みなさんにそのような「訓練」をしていただきたいとの思いで開催します。奥深い世界ですが、まずは気軽に始めてみるのも良いと思います。音の聞き方、フレージングの取り方など新しい角度から感じることができるはずです。

アンサンブルは自分の音より相手の音を聴きながら演奏することがマスト。

そのほか音量バランス、アゴーギック、フレージングなどについて考える力がつきます。

相方を見つけるのは大変かと思いますが、まずは「遊び」でも良いので、

この種のレパートリーに触れてもらいたいと思っています

初めてホルンの室内楽を指導しました。

自分が1音も出せないのに果たして良い注意ができるか不安でしたが。。。

音楽的理想を追求。 本人もはっぱをかけられたようでよかったのかな??笑

 

・調和を英訳するとHarmony.ハーモニーとは和声の意味でもある。調和がとれていないアンサンブルはとっても聴きづらい!ハーモニーが美しくないからです。素晴らしいソリスト逹が集まっても、あまり良い響きが聞こえてこない時が時々あります。それはアンサンブルの精神が欠如しているからでしょう。アンサンブルでは1+1=3でないと良い結果が生まれません。ただ音楽の面白いところは、必ずしも似た者同士が合うわけではないことです。よくあるケースですが、性格が違うからこそ、音楽的に良い調和がとれているケースがあります。
・ソロピアノとは違って、ある意味人間が大人になるような、相手、共演者を思いやる気持ちも磨かなくてはならないアンサンブル。世論では室内楽ピアニスト、伴奏ピアニスト、ソリストのような区分分けをしがちですが、本来ならどの分野においてもある程度の実績と経験を積むことが大切だと私は考えています。弾き分けるテクニックが身につくことで、音色の幅が広がり、より優れたピアニストに育っていくからです。実は私自身もそのことを実感したのはごく最近。頭で理解していたもののやっと体現できてきました。
学ぶべき点としては;
1 歌手や管楽器奏者の呼吸を常に考えながら演奏していくこと。
2 弦楽器と共演する際、弓使いを意識し、自らのフレージングに適応してみること。
3 相手に合わせるだけでなく、どこで自分が表に出るべき、どこでサポート役に回るべきか、指揮者的な感覚で音楽を捉えるようになること。
4 ヴァイオリン、チェロ、フルートなどの単旋律楽器が、重音が多いピアノと演奏する際、音量のバランスを意識すること。この経験は、自分のソロにも人生にも良い影響を及ぼします。空気を読めるようになったと思います。(笑)
・技術的な難しさにフォーカスするより表現に集中することで、弾きやすくなることがあるのです。
・伴奏者としても、歌詞、言葉をよく理解する必要があります。

 

練習の仕方

全般的に

・いつも曲の冒頭から練習する必要ありません。適当に小節57とかから時々始めてみましょう。。

・有名で耳馴染みの良い曲を練習する際、
まず気をつけなければいけないことが「耳コピで弾かないこと」です。
最初から完成された他の人の演奏を頼りに自分の表現を考えないようにすること。
なぜならば、楽譜の読みがつい浅くなってしまいます。

・常に右手と左手の音を頭で分離して聞き分けながら練習しましょう。
どうしてもつられてしまいがちですが、右と左で全く異なった音色やフレージングを奏でることで音楽に立体感が生まれます。「生きた」音楽には「心臓」がある。わかりやすく言い換えると、人間の脈が感情によって早くなったり遅くなったりするのと同様、音楽にもその感情がテンポ感に現れる必要があります。(特にロマン派)

・「耳」で練習。しつこいほど注意しているとは思いますが「弾く」ことだけでなく「聴く」練習も同じように大切です。確かに正しい音を綺麗な音色で、正確なリズムで奏でることは重要ですが、それはすべて自分の耳で自分の出している音をコントロールできてることが前提です。前提とはいいつつも、このことが一番難しいのでできて当たり前とは言わないですが、「聴く」ことに神経を使って練習して欲しいです。 

そのためには、頭の中に「理想」の音楽がなりひびいていないといけませんね。いわゆるイメージトレーニングです。

曲を手に入れる。という表現をたまに使いますが、これはわりかし初期の段階で一応全ての音を「平」に弾くことです。mf で音の粒を揃える練習。技巧的に困難なパッセージ、あとは16分音符の早いパッセージなどには特に有効です。

曲のスタイルによって、奏法を考えて見ましょう。

 

ピアノを演奏する大前提に「脱力」があります。必要以上に力が入っていると、思ったような音は出せません。指が早く動かない、均一に弾けない。。。もちろんそのような訓練も必須ですが、「脱力」が前提であることをお忘れなく。
あと、一度習ったからいいや!と思っている方もいるかもしれませんが、同じ曲を同じ先生に繰り返し繰り返し習うことは、進歩を見極めるにはとても良いので、私個人的にはすごくおすすめです。

・*ある程度曲が完成してきたら=譜読み終わった、テンポで弾ける、つっかえなくなったら、限りなくゆっくりと練習して、楽譜を虫眼鏡でみるかのように練習してみてください。気がつかなかったハーモニー、旋律などが見えてくる、聞こえてくるはずです

*練習では妥協しないでください:もっとも大変で辛い道ではありますが、リターンは大きいです。必ず報われます。何を治したい、改善したいを明確に理解し、それにむかって日々努力するのが練習です。不得意を得意とすること。 でもこれだけだとつらいし、ピアノがつまんなくなるかもなので、練習した後はふつーに演奏してください。気持ちよく!!笑

・ちょっとしたアドバイス練習する時間が10分しかない!!どう効率よくその10分を使うか。。

練習する箇所を極端に絞りましょう。一つのパッセージがうまくいけば、必然的に同じ曲の他のパッセージも弾きやすくなることはよくあるケースです。無理に全曲練習する必要はありません。漠然と練習するのではなく、理想の音を頭で鳴らし(ここ大事)、それに一歩でも近づけるようにレンガを一つ積み上げる。なるべくきちんとレンガを積み上げるよう心がけてください(翌日同じレンガをやり直さなくて済むように)。そのように辛抱強くやっていけば、必ず建物はできあげっていきます。ちょっとしたワンポイントアドバイスでした!!

・基礎練習は基本的には、練習している曲に必要な技術をメインに練習するといいです。短時間??で十分ですよ。笑効果的??やり方次第かな。

・限られた練習時間しかないことをプラスの要素として捉える。それは練習の効率を上げる。目的を絞る。納得のいくまで1小節、1音を弾く日もあればメトロノームをかけて、機械的に指を動かす日も。何を練習するべきかを決めてから練習に取り組むのも大事です。 そしてすぐに結果をもとめないで、長期目線で考えるようにしてみてください。

・クラシック全体的には、明らかに右手のほうが、難しく作られています。圧倒的に音数も多く、たくさん弾きます。「ショパンのワルツ」などが良い例です。必然的に右手ばかりが鍛えられる傾向になります。つまり、普通に練習しているだけでは左手が右手に追いつかないと感じ、Godowskyは左手のためのみに編曲したのです。僕もたまに、お弟子さんたちに言います。片手練習をする際は、「左手3回、右手1回ね」と。厳しすぎますかね。(笑)
・本日のトピックは、同じ音を繰り返し練習するときに、意識していることについてです。一つ一つの音の意味を考え、常に深みのある演奏へと練習を重ねなければいけないと、感じています。理想の音、フレーズを追求する姿勢。こだわり続ける精神。音楽への尊敬の気持ちが何度も弾き直しをさせます。何を伝えたいのか?それをどう伝えるか?自分の音と向き合います。くどくどより、的確な言葉選びで言われた方が伝わるように、音楽でも同じようなことが言えます。たったひとつの音に意味、感情が込められていれば少ない音でもたくさん語れます。そんな音たちが重なりあえば、演奏したときのインパクトが違うでしょう。
・ピアノ譜は、音が多くおろそかになりがちですが、大作曲家たちが手書きで書き残した一つ一つの音。魂を込めて演奏しなければですね。日頃の練習でwhatとhow を繰り返しながら、納得のいく答えが出せるまで追求する。ストイックに聞こえますが、元気の源でもあります。

・右の4.5.指 オーケストラの1stVnに値します。
弱く不器用な指ですが、きらびやかで伸びのある音色で奏でるよう練習しましょ。
音楽をリードする旋律ですから!
・技術の問題は必ず音楽的な観点から解決せよ!
恩師に言われた言葉ですが今でも常に念頭に置いています。すなわち音を正しく弾く為の練習は不要。楽譜を正しく解釈する為の練習が大事。
これはレベル問わず重要かと。

 

仕上げに向けて

・曲の完成度が上がるに従って、演奏の勢いというのが不可欠になってきます。

曲を最初から最後まで弾ききる練習(通し練習)を多くしてみてください。

メンタルが鍛えられて来ます。不思議に思えますが、演奏中頭で考えていることが聴衆に音を通じて伝わります。

ぶっちゃけ弾くので精一杯ですが、正しく音を抑えることだけにならないよう気をつけてみましょう。

つまらない、モノトーンな演奏になってしまいます。私自身も常にこのことを念頭において練習していないと、

ただただ指が鍵盤を叩いた演奏になってしまいます。

 

仕上がったら

・受講した方はコンクールを準備している方で曲の仕上がり、完成度は良い。でも練習は続けるし、もっと上手に弾きたい。

極め方はいろいろだが、練習に変化をもたらすことなども大事です。例えば、速い曲はものすごーく遅く練習してみる、ゆったりとした曲を早送りスピードで練習してみる、ダイナミックスを逆に捉えてみるなど、工夫を凝らしながら練習を進めていくと、新たな発見があるかもしれません。(ショパン前奏曲より抜粋)

・フォーラムでも何回かお話ししていますが曲が仕上がってきて、練習を続けていると
必然的に飽きがきます。飽きがこないよう、練習では楽譜をベースにいつも新しい何かを見つけるよう
努力してみましょう。ものすごく大変ですし、努力も必要ですが、常に新しい工夫を凝らすことが
大きな進歩へとつながると思いますよ。

・演奏も練習もマンネリ化が一番怖く繰り返し練習した曲となると間違えやすい箇所、暗譜が危ない箇所、全て予測がつきます。しかし要所だけを抑えて練習するのでは不十分です。もちろんリスクを少なくし安定した結果を出せることは常に必要ですが、それだけでは感動を呼び起こしません。ではどうしたら聴衆を惹きつけることができるのか?常に考えています。演奏に魅力と新鮮さを保ち続けることそして喜び、楽しさを感じること。そのための練習をする!ここが一番大切かなと思います。今回(展覧会の絵)では具体的に下記のような練習を試してみました;
1)      曲順をランダムに変えてみる
2)      メロディー(上声部)を抜かして弾いてみる
3)      全曲弱音で練習してみる
4)      一つ一つの曲に絵を見つけ形容詞を楽譜に書き込んでみる。
5)      ムソルグスキーの歌曲、オペラを研究してみる
練習のヴァリエーションが多く、細かく、具体的になればなるほど曲の解釈が深くなっていきますね。同じ曲もピアニストによって違って聞こえるのは練習のアプローチから違うからかと思います。
・特定の感情を呼び起こす!これが芸術の究極のゴールだと私は考えています。この楽章(ショパンソナタ2番最終楽章)での技術的な難しさは、縦のズレがまったくないように、ぴったりに演奏することと音色を揃えること。どうしても、利き手でない方の動きが遅れがちになったり、リズムが不正確になったりしがちです。そこで、特殊な練習方法を行います。手を交差して左手のパートを右手で、右手のパートを左手で同時に練習する。目的は両手の動きが揃い、指を均一にすることです。ピアニストたちの中では誰もが知っている定番ルールのようなものです。

 

本番に向けて

・本番がちかい場合、通す練習(集中して弾ききる)と技術的部分練習を交互に行うのが良いと思う。
本番で、おもいどおりの演奏ができるのが理想だが、それはなかなか難しい。
ライヴを楽しめるように演奏できる訓練もクラシック音楽にも必要なのかもしれない。

・舞台では100%の完璧な演奏に重きをおかず、live performanceの勢いを重要視して演奏するよう心がけています。その代わり練習では120%=完璧を追求して練習します。舞台、本番で起きるハプニング。本当にいろいろあります。でもポーカーフェイスでいるしかありません!ミスタッチしたり、記憶が飛んだり、思った以上に体がこわばっていたり。調子が出ないなーと思う時もあります。でもそこはプロの意地を見せ、観客には気づかれないよう頑張るしかありません!舞台=演技することですから。

 

ホール練

・sonoriumさんのご協力をいただき、特別フォーラムをホールで開催いたしました。

音響設計がされたホールでの演奏は、聞いている側だけではなく、演奏してる本人にもストレートに音が聞こえてくるので、とても良い勉強になったと思います。「自分の音を聴く」を度々レッスンでも注意していますが、

会場にどう自分の音が響き渡っているのか。。。

正直ここまで演奏中余裕はなかったかもしれませんが、ホールでのレッスンでは特に響き、ペダリング、
そして多少大げさな表現ということを理解して学んでいただきたいと自分でも感じました。

普段私たちが練習している部屋は残響0,5秒もない部屋でしょう。

練習スタジオは防音もされているので、さらに響が少ない。

そのような空間からいきなり残響が多い空間で弾く際には、より丁寧にわかりやすく、
はっきり演奏する必要性があります。

何千人の前で演説するのと同じかもしれません。一言一言ゆっくりとはっきり発音する。

そして抑揚=音楽の表現もより大きく、少し大げさ気味がちょうど良いかと。

ペダルも会場によって考えないといけません。

ソノリウムのように「ワンワン」響く会場では、ペダルは最小限で良いでしょう。

でも一番重要なのは;客席の最後尾に耳を置くことです!!!

 

強弱

・練習の際強弱記号(dynamic)を感情に置き換えてみる。ただ弱いとか強いを意識するのではなく、どういう感情、情景だから大きい音なのかppと記載してあるのかdynamicはaffectである、と理解して欲しいです。

・一般的に(f)は強く(p)は弱く演奏するよう教わりますが強弱とはただ強いか弱いかではありません。感情表現の指示でもあります。例えば(f)で演奏することを大きく喋ることに例えましょう。遠いいところにいる人に聞こえるよう大きくしゃべる、怒っているから声が大きくなる,驚きのあまり大きな声を出す、怖くて叫ぶなど、様々な状況が考えられますね。また感情によって、声の質も変わります。これは音楽でも一緒で演奏においてとても大事な要素です。悲しいフォルテなのか、怒りなのか、楽しさなのか。強弱の種類について考えることです。楽譜には全て記載されているわけではありません。微笑みながら、苦しみながら、我慢しながら、焦りながら、などの指示はありません。楽譜には音符と強弱記号と速度に関する指示しかないので表現、解釈をする必要があります。その手助けとして強弱があると考えてよいでしょう。そして聴衆に伝達するには少し大げさな表現の練習をしなければいけません。俳優さんの訓練と似ているところはあるでしょうね。今まで師事した先生全員に共通して言われたことが一つあります。それはいかに楽譜を注意深く、忠実に読み取るか。音符と音符の間、音符の裏に隠された意味を見つけ出すよう努力しなさいと。強弱記号の裏にも作曲家の想いがたくさんこもっているはずです。

その他注意としては、普段電子ピアノで練習されてる方は特に気をつけなければいけないのですが、鍵盤の深さに鈍感になりがちです。フォルテ、ピアノ、音色作りは鍵盤を下ろすスピード&深さだけです。 

その絶妙なコントロールは残念ながら電子ピアノだとわかりにくいですが、スピード&深さを意識しながら練習することをお勧めします。

指使い

・楽譜に書いてある指使いはあくまでも参考にすぎません。手の大きさも形も皆違います。
音楽を忠実に再現できる+弾きやすい運指を面倒くさがらず探求しましょう。

・基本的な運指はスケールや和音のポジションに基づいて弾きやすさ重視で感覚的に決めればいいですが、厳密に考えたほうがいい場合もあります。それは例えば音楽的に強い、太い音が必要な場合、自然な手の使い方でいけば、薬指とか小指で弾く音を、あえて中指や親指に変えて演奏する。左手の段に書いてある音符を右手で演奏する、もしくはその逆。連打音を同じ指か、変えながら演奏する。オクターヴを1-5、あるいは1-4で演奏する。トリルの指使いを考える。
ある先生が私に言ってくれました。指番号を1個1個楽譜に書き込むことは多少無意味な作業にも思えるけど、すごく楽譜を注意深く読む助けにもなるから、ぜひ試したら良いと。
・強い音を要するパッセージでは可能な限り強い指を使うようにしましょう。ダイナミック、フレージングに合わせて運指を考えましょう。doremifasol を12341 と弾くケースなど稀ではありませんように。。

・右の4.5.指 オーケストラの1stVnに値します。

弱く不器用な指ですが、きらびやかで伸びのある音色で奏でるよう練習しましょ。

音楽をリードする旋律ですから!

 

・ピアノの音を楽器から出てくる音でなく、空間に跳ね返ってきた音を「聞き取る」ようにしましょう。

狭い防音の部屋、電子ピアノで練習する場合難しいですが、奏でてる音は強弱関係なしに常に遠くに届くよう演奏を心がけましょう。

音色!!クラシックというジャンルでくくっても数え切れないほどの作曲家がいます。そして皆、
言語が違います。だれのどんな曲を弾いても、その作曲家のlanguageを理解し、
共感することが大事と思います。そして、音色やフレージング、ペダリングを考えていく。

 

ペダル

・ペダルはピアノのsoulです。(by Horowitz).頭+耳を使ってペダリングしていきましょう。

・もう一つ大切な要素はペダル。これも特にルールはありませんが、ただ即興的ではありません。楽譜のみでの研究と、楽器の実践で試しながら、ある程度自分で書き込みをします。ただ難しいのは本番の際、ピアノによって、ホールによってペダルの使用量は異なります。残響が多いホールではペダルを頻繁に変えたり、全く使用しないパッセージがあったり、逆に響きが薄いホールでは踏みっぱなしにしたりします。このようにペダルの使用頻度は環境によって左右されますので、私がいつも生徒さんに言ってるように、弾くことより、自分の音を聴くことに注意を向けなさい、と。ペダルとルバート。ショパンの曲とは密接な2つ。

 

表現

・楽譜に記載されていない表現は。。。当然やっても良いです。。いや、やるべきです。が、きちんと裏付けできるよう、自分で納得した上で行いましょう。なんとなく綺麗だったとか、こう感じたから。。だけでは説得力が少ないです。

そのスタイルで弾く!!私はとても重要視しています。

そこはどうしてフォルテで演奏??なぜゆっくりするのですか?ペダルを使わない理由は?

その指遣いはなぜ?

ダメな答えの例は:

1)そう先生に言われたから

2)なんとなく、、、

ではなく、「こう弾きたい。。。」を常に念頭に練習しましょう。

そして、演奏するときは、習ったことを全て忘れ、自由に
弾きたいよーに、演奏しましょう!!

 

・クラシック音楽は大雑把に、ドイツ系、ロシア系、フランス系に分けられます。それぞれに特徴があり、国民性が大きく影響しています。フランス人は大声ではしゃぐというよりは上品は口調で耳にささやく印象を持ちませんか?それがまさしく音楽にも表れています。フランス系音楽を代表する作曲家の一人であるモーリス・ラヴェル。彼の音楽はとっても繊細で透明感のある線の細い音楽です。几帳面でデリケートでありながらょっと皮肉っぽい。私はフランス語をマスターしていませんがラヴェルの曲を解釈するときはフランス語の発音、ヴェルサイユ宮殿、フランスパンにワインとチーズ、香水などを思い浮かべながら、曲の解釈に臨みます。面白いですよ。でたらめなことでもいいわけですから。そのイメージ作りの手助けになるのが、作曲家の性質や育った環境、国民の特徴を知ること。この研究によって、自分の解釈の幅が広がってくるはずです。韓国に行って、改めて「国民性」というのを感じました。
・作曲をinspireした絵、言葉などを研究して、音符の裏を読む。楽譜をより深く読み取る力をつける。それが、説得力のある演奏につながると僕は考えています。
・【tempo rubato】意訳すると“時を盗む”という意味。楽譜通り、テンポ通りに演奏するだけでなく、緩急をつけながら演奏することです。人間の心拍数も気分によって早くなったり、遅くなったりするのと同様、音楽の表現に合わせ、時間と遊びながら演奏する。これがtempo rubatoです。ルバートのルールはありません。唯一演奏者のセンスに任されます。これは教わるのも難しいです。が、正解、不正解はないので、各演奏者が好きなように、自分の感じるがままに、試行錯誤しながら演奏をすればいいのです。そして、一番重要なのはspontaneity.ショパンが言っています。「私は2度同じようには弾けない。それは不可能だし、非音楽的なのだ」自然な、計画的でない演奏を重要視していたことがよくわかりますね。薬剤師のような演奏はやめて!と自分の先生に言われたことも思い出します。興奮する、怒る、悲しむ、笑う、怖がる…感情が、音に反映されなくてはなりません。「強弱」と「緩急」うまく使い分けながら自由に演奏する。難しいですけど、これが理想です。

 

打鍵位置

・鍵盤の上でも下、どこでも弾いていいのですか??という質問を受けました。答えは、はいもちろんです。ちょっと嫌味っぽい例えですが、音楽的であれば鼻で弾いても良いです!!(私ではなく、過去の師匠の言葉)弾きやすさ、音色を最優先しながら、奏法を考えてください。

 

ハーモニー

・同じ音形が違う調(ハーモニー)で現れる場合、その部分だけ取り出して比較してみてください。そして、自分はどっちがどう好き、どういう風に違いを感じるか、確かめてみてください。不協音は音楽のスパイスです。大事にしましょう。そしてどの音が不協和音にしているのか、しっかりと分析してみましょう。

 

重音

・ショパン、ブラームス、シューマンなどによく現れ技術的に特に難しい重音のレガート。

どちらかの声部(ほとんどの場合上声部)が完全にレガートであれば、レガートに聞こえます。

また、音を均一に揃えること+ペダルの助けを借りればレガートに聞こえます。

オクターブの場合は、まず親指だけでのレガート(物理的には不可能ですが)も多く練習してみてください。

・オクターブ、及び重音のレガートではどちらかの声部(できれば上声部)を完全なレガートで弾くことで、
レガートに聴こえます。また、繋げられない声部はなるべく軽くはやめに離すことで、手の緊張をやわらぐことができます。

重音奏法に関しては、手首と腕の使い方が非常に重要になってきます。

 

跳躍

技術的に難しい場所は、まずは指使いなどを研究しましょう。そして音楽的観点からとらえましょう。例えば跳躍。「当てる」のではなく、歌う。フレージングを意識する。流れを大事に。

 

選曲

・選曲をする際好きな曲を弾くことが大前提ですが、音楽的、技術的に背伸びをしすぎるのはよくありません。

例えば、ベートーヴェンのソナタを初めて練習するのに、作品110をいきなり弾くようなことは、お勧めできません。step by stepが大事ですし、まずは曲を弾けるようにする+作曲家のlanguageを理解する必要があります。

練習=理想の音を追求する=自分の音を冷静な耳で聴く

Chordを演奏する際、和音のバランス(どの音を意識するか)を変えて練習してみてくださいね。。。

選曲について:

指導者の重大な役割として選曲があると私は思います。

1番重要なのはその曲が好きであることでも、徐々に好きになっていくこともありますので、好き嫌いだけでは選べません。

好みの色に例えてみましょう。

好きな色が必ずしも一番似合うとはかぎりませんよね。洋服だったら形、生地、組み合わせも関係してきます。

センスが良いと言われるには、自分に似合う服を着ることが1番重要だと思います。

曲選びも同じような観点から選びます。似合うもの。

それにはまずいろいろ試して、練習を重ねて人前で弾いてみるのも大事。

自分にあってる曲の方が、弾き心地が良いというか、理解しながら弾けるはず。

こう感じる曲は独学でも大丈夫でしょう。

好きなのに、なんか思うように弾けないなー

理由はいくつかあるはずですが、まずは分析して、テキスト(楽譜)を理解することです。

そのきっかけをPiano forumでつかんでほしいです。

・いろいろ考えた結果、① どれだけ好きか② どれだけ理解できるか③ どれだけ極められるか④ どれだけ共感できるかで、相性が良いか悪いかを判断できると思いました。

 

その他

・練習の仕方。。というのを先生は指導するべきですね。本来フォーラムは、出来上がった曲にメイクアップということでスタートしましたが、メイクより、どう日頃の手入れをするべきかを教えるのが大事かと思いました。

間違った指導法はありません。万人向けのメソードもありません。試行錯誤しながら、このやり方で、こういうアプローチで、、というのを色々試しながら、目指すべき音楽を追求してくださいね。

*各作曲家にあった音色で奏でるよう、練習、研究すること、とても大事です。音色のイメージ、理想の音を頭で鳴らせて
初めてそれを再現できるよう楽器で練習を繰り返す。(これ、書きながら私にも言い聞かせています、笑)

モーツァルト、スカルラッティとベートーヴェン、ブラームスでは腕の使い方、指のはじき方など当然変わってきます。でも、だからと言って形から入らないでください。常に自分の耳を頼りにしながら、練習を進めてください。動かしているのは指かもしれませんが、メインに働いているのは耳ですからね。耳を鍛えること!!ピアニストの宿命です。

*長い音の後は特に注意して次の音(解決音)を弾いてください。ピアノという楽器で長い音価の音を綺麗に響かせられると、歌うような演奏ができるようになった、と思っても良いですよ!

*左手、右手の音色を変えることでより音楽が立体的になります。音色を変えるには、もちろん打鍵スピード、深さなど関係しますが、腕や手首のactive or passiveも関係してきます。 

*Sarcasticな演奏が強いられる作曲家がいる。すべての作品ではないがProkofiev, Poulenc, Kabalevsky , Satie などによく見られる。。。わざと逆をついたり、意地悪をする、傷口に塩 的な感情でフレーズやダイナミックを考えて欲しい

・みなさんご存知の通りクラシックのレパートリーは「再現芸術」の世界です。いかに解釈を深めるかが演奏の満足度に直結しています。そして深めるには「時」が必要です。私の個人的なお勧めは、どんな曲にも熟成期間を設けることです。

しかし、そのためには熟成させる前にできる限りのところまで仕上げる(今自分のできる、無理のない範囲まで)

そして一定期間熟成させた後、また再び磨いてみる。その繰り返しを行っていくのが、音楽を極める道だと私は信じています。ピアノフォーラムをそういう場としてもぜひ活用してみてください。完璧に弾くのが目的ではありません。

決まった日を目標にし、最善を尽くして曲を磨いてみる。 コメントをもらったら、一旦お蔵入り。。。

半年後に再び演奏してみる。全く弾けなくなっていても心配しないでください。確実にある面では進歩しているはずですから。また、以前気がつかなかった要素に気づけるようになってれば、パーフェクトですね。。

ピアノを演奏する大前提に
「脱力」があります。必要以上に力が入っていると、思ったような音は出せません。

指が早く動かない、均一に弾けない。。。もちろんそのような訓練も必須ですが、
「脱力」が前提であることをお忘れなく。あと、一度習ったからいいや!と思っている方もいるかもしれませんが、

同じ曲を同じ先生に繰り返し繰り返し習うことは、進歩を見極めるにはとても良いので、
私個人的にはすごくおすすめです。

技術の問題は必ず音楽的な観点から解決せよ!

恩師に言われた言葉ですが今でも常に念頭に置いています。

すなわち音を正しく弾く為の練習は不要。楽譜を正しく解釈する為の練習が大事。

これはレベル問わず重要かと。

音を弾く、でなく楽譜を解釈するための練習をしましょ!

・和声の基礎知識は解釈、特にバロック古典音楽には必須
多くの人が調性に敏感でない、解決音、不協和音などに気がついていないことにびっくり。
今後和声講座でもやった方が良いかと思った。

・いろいろイメージしていきながら音色のイメージも作り上げていく。これがピアニストとして、考えるべき大事な要素の一つです。技術的な練習ももちろんですが機械的な反復より、イメージ作りに重点を置きながら練習を重ねるのもとても大事なことです。ピアニストは指だけでは無い、「脳」も同じように素早く働かせないとならないのです。

 

ペダル

・ペダルは思い切って色々と工夫して見ましょう。そして耳を使って、意識して考える!!

自分で驚くほど、オートマチックにペダルを利用していることに気がつくかもしれません。

・ペダリングは「自動化」しないでくださいね。リズムを刻むかのように右足を動かしがちです。ペダルはペダル効果を考えて踏みましょう。どこまで踏みっぱなしでいけるか、、逆にペダル無しだったらどう響くか?いろいろ試してみてください。

*ペダルの踏む深さによって、にごりを調整できます。深く踏んでいながらハーフで変える方法など一般的ですが、
最初から浅く踏むのも演奏中に効果的に利用できます。

初見

必ず初見の勉強はしてみてください。適当な曲の4小節でもいいです。

聞き覚えのない曲、(無名、Youtubeに音源ない)のがベストです。 必ず力はついてくるので。。

初見は苦手意識はあると思います。ピアノ曲じゃない、例えば単旋律楽器の譜面(ヴァイオリン無伴奏の曲)オペラアリアなどから始めるも良いと思います。 楽譜の先を読む癖をつけることが大切です。初見は苦手意識はあると思います。ピアノ曲じゃない、例えば単旋律楽器の譜面(ヴァイオリン無伴奏の曲)オペラアリアなどから始めるも良いと思います。 

楽譜の先を読む癖をつけることが大切です。

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2019-10-05T06:39:59+00:00 2019-09-17 |未分類|