今週は珍しい、稀にしか演奏されない曲をお届けします。
ヴィアナ・ダ・モッタの
「ポルトガルの3つの風景」作品9です。
ポルトガル音楽だとファドが最も有名でそもそも
クラシック音楽なんかあるのか?
と疑問に思う人もいると思いますが、
はい、あります。
そしてポルトガルらしい曲があります。
先週のフランス同様、やはり国民性というものが
現れますね。
ポルトガル人ののんびりした、明るい性質がとても
よく表れている曲集です。
1曲目が「愛の歌」。
これはまさしくファドの様な曲。
スペインだとセレナーデに値します。
男性が愛の言葉を彼女の家の窓の下で
熱く歌う。
2曲目の「シューラ」は
男性だけで踊る民族舞踊の一つです。
3曲目はワルツ。
ヴィアナ・ダ・モッタは
ポルトガルを代表するピアニストで、
生まれたのは1868年。
リストの弟子でもあり、
初めてベートーヴェンのソナタ32曲全曲を
演奏したピアニストでもあります。
20世紀のポルトガルの音楽レベル向上に
大きく貢献した一人です。
4年に一度、リスボンで大きな国際コンクールも
開催されています。
もちろんリストやショパンの技巧的華やかさもなければ
ドイツロマン派音楽のような哲学もないですが、
これはこれで十分楽しめる音楽ですし、リサイタルの中に1曲
入れるのは新鮮味があって面白いと思います。
それでは今週はポルトガルへの旅です。
お聴きください!!
https://youtu.be/aKJiLhd6DdU
いつも応援ありがとうございます。
2016年9月18日